看護師の種類

精神科看護師の特徴は?おすすめできる人、メリット・デメリットを徹底解説!

うつ病や認知症などの精神疾患がある患者の数は、年々増加傾向にあります。

そのため、精神科看護師の需要は高まっていて看護師が不足している状態が続いています。

「精神科看護師になりたい」

「精神科看護師と一般の看護師との違いは?」

このような目標や疑問をお持ちの看護師の方に向けて、本記事では精神科看護師の特徴や実際の一日スケジュールなどについて詳しく解説していきます。

一般の病棟で働いている看護師は精神科看護師の名前や特徴は知っていると思いますが、実際にどのような仕事をしているかや給料の面等詳しい方はあまりいません。

また、精神科看護師の噂でよくあるのが「精神的に病むことが多い」という内容がありますが実際にはどうなのかについても解説していきます。

精神科看護師の基本的な内容について抑えているので、興味がある方は記事を読んでみてください!

精神科看護師の特徴・仕事内容

ここでは、精神科看護師の特徴や仕事内容について詳しく解説していきます。

特徴と仕事内容は以下の通りになります。

精神科看護師の特徴とは?

  • コミュニケーションをとることが多い
  • 心の病気と向き合う仕事
  • 医療行為が他の科より少ない

まず、精神科の特徴として総合失調症やうつ病をはじめとする心の病気を診る医療機関であり、症状に対して薬を処方したりする薬物療法や精神療法を行います。

日本では、SNSなどやインターネットの発達により誹謗中傷などがより可視化されている世界になってきていて、精神を病む人が多いです。

そのような状況の中で、精神を病んだ人に対して向き合う仕事であり、心の病気と向き合う必要があるため対応が大変でもあります。

患者さんの中には、うまく自分の症状に気づけていなかったり伝えることが出来ない人も多いため、看護師の方の観察力が重要になる仕事です。

わずかな変化を感じるとるためにも、積極的にコミュニケーションをとってあげたりしながら患者の状態を医師に報告する役割もあります。

精神科では、薬物療法が中心となるので服薬管理が重要であり、患者さんの中には拒否してくる人もいるため、より薬の管理に注意を払わないといけません。

医療行為も他の診療科の看護師に比べると少ない傾向にあり、コミュニケーションをとったりすることが主な仕事になります。

精神科看護師の仕事内容

  • 医師の補助業務
  • 服薬管理・投薬治療
  • セルフケア援助など
  • 患者の体調管理

医師の補助業務

精神科看護師の業務の一つに、医師の診療補助があります。

精神科の医師の横に座り、患者さんの表情や動作などを観察したりメモを取ったりします。

患者さんが緊張している場合もあるので、緊張をほぐしてあげたりうまく伝えられるような補助的な業務をするなど重要な役割になります。

その他にも、バイタルサイン測定や点滴・採血などの手わざなどの行為も多くあるので、しっかりと測定できるようにしておく必要があります。

服薬管理・投薬治療

精神科看護師の仕事内容の中でも特に重要な役割なのが患者さんに対する服薬管理や投薬管理になります。

精神科における治療法の中で、最も一般的なのが薬物療法であるため、薬を適切に投与できないと患者さんや医師の方に迷惑をかけてしまいます。

そのため、精神科看護師の方は薬の管理や投与には工夫を凝らす必要があります。

例えば、薬の投与の時間などをバラバラにせず毎日決まった時間に持って行ったり、しっかりの飲んだか確認するように看護師の前で飲ませることなどの工夫が必要です。

患者さんの中には、点滴のチューブで自殺しようとしたり、薬を一気に飲んで自殺しようとする方もいるので自殺防止のためにも常に確認できるような体制をとる必要があります。

セルフケア援助など

患者さんの症状の段階に合わせて、セルフケアの介助などを行っていきます。

患者さんの中には、セルフケアのレベルが低下している方もいるので介助が必要な場合があります。

シャワーや歯磨き、金銭管理などのお金の管理など様々な援助の内容がありその他にも水の管理などの声かけなどもあります。

すべて援助してあげるのではなく、実際に一緒に計画を立ててあげてなるべく患者さんが一人でもできるような体制を整えることが重要です。

セルフケアの援助以外にも、デイケア・ナイトケアなどの役割もあります。

作業療法士などとリハビリテーションを行うメニューなどが基本で、社会復帰できるように日中や夜間などに決まった時間だけケアをしてあげます。

患者さんが社会復帰できるように、イベントやレクリエーションなどの実施も精神科看護師の重要な役割であります。

患者の体調管理

患者さんの状態変化の観察や体調管理、患者さんの変化があったら医師に報告するなどの役割も精神科看護師には重要になります。

患者さんの中には、なかなかうまく自分の状態を伝えることが出来ない人が多いため、実際に話したり観察する中で看護師さん自ら体調変化などに気づく必要がある場合もあります。

このようなことを可能にするためにも、コミュニケーションをしっかりととる必要があり、関係性を築かなければなりません。

うまく関係性を築くことが出来れば、心を開いてくれたりするのでより円滑に治療が進むようになります。

精神科看護師のメリット・デメリット

精神科看護師のメリット・デメリットはいったい何があるのでしょうか?

メリット・デメリットは以下の通りになります。

精神科看護師のメリット

  • 患者に寄り添う看護ができる
  • 人間関係が良好な場合が多い
  • 仕事量が比較的少ない

患者に寄り添う看護ができる

精神看護師の重要な役割の一つに、コミュニケーションをとる心のケアがあり一般の看護師よりもより患者さんと向き合う機会が増えます。

そのため、心のケアを行うということは患者さんのプライベートのことまで聞いたりするので患者さんに寄り添い傾聴の姿勢が大切になります。

患者さんが信頼してくれ関係をうまく築けると、様々なことを相談してくれるようになるのでこのような患者さんに寄り添う看護は精神科ならではのメリットになります。

人間関係が良好な場合が多い

精神科の場合は、看護師の人数が少ない職場が多く人間関係の悩みが他の診療科に比べると楽である場合が多いです。

看護師の人数が多いほど、自分と合わない人は必ず出てきますしより複雑な人間関係になり大変な思いをします。

そのため、今現在人間関係で悩んでいる看護師がいる場合は精神科などの看護師が比較的少ない職場に転職すると、人間関係の摩擦が減り精神的な負担が減るでしょう。

悩みのほとんどは人間関係と言うくらい人間関係は大切なので、比較的楽な精神科はおすすめになります。

仕事量が比較的少ない

精神科の看護師は、他の診療科の看護師に比べると比較的仕事が少なく残業があまりない傾向にあり、夜勤なども多くないためライフワークバランス重視の人にはおすすめになります。

また、夜勤の仕事内容も他の診療科の看護師に比べると治療や処置が少なく、仮眠なども少し多めにとれるところが多いです。

プライベートを重視する人や、体力があまりない人にとっては夜勤が楽であったり仕事量が少ないはうれしい要素になるのでおすすめになります。

精神科看護師のデメリット

  • 看護スキル・知識を学ぶことが少ない
  • 暴力・暴言など精神的な負担が大きい
  • 他の診療科への転職が厳しくなる

看護スキル・知識を学ぶことが少ない

精神科看護師は、一般の看護師よりも看護業務が少なく手わざもほとんどないため、看護スキルが得にくい環境になります。

医療機器などの取り扱い方や手術前後の看護業務など、精神科ではこのような業務がないですし最新の医療の知識について学ぶ機会も少ない傾向にあります。

精神科で取り扱う病気などしか詳しくなることが出来ないため、一般的な病気に疎くなってしまったり見えなくなってしまうことが起きます。

そのため、看護師としてキャリアアップを狙う人は精神科に転職したいなら、ある程度実務経験を積んでからの転職をおすすめします。

暴力・暴言など精神的な負担が大きい

精神科に来る患者の多くが、身体的ではなく精神的な病気で来る人がメインなので、暴言を吐く人や暴力をふるう人も少なからずいます。

そのため、なかなか自分の言うことを聞いてもらえなかったりなど関係をうまく築くことが出来ないことがあり、ストレスがたまることが多いです。

看護師の中でも特に精神科の看護師は人と接する業務が多いので、その分精神的な負担が多いのも仕方ないです。

辛抱強く患者さんと向き合える人や、患者さんに寄り添うことが出来る看護師の方ではないと精神科の看護師は厳しいかもしれません。

他の診療科への転職が厳しくなる

これは、どの診療科にも言えることですが、特定の診療科で長く働いていると他の診療科で働くことが難しくなり転職したくてもできなくなる可能性があります。

そのため、精神科に来た場合自分に合っているかを一年くらい働いてみて確かめ、あっていなかったらなるべく早く転職するようにしましょう。

パート・アルバイト看護師として精神科に勤務することも可能であるので、少し気になる方は単発系の仕事などで精神科に勤務するのも良いかもしれません。

精神科看護師の一日スケジュール

ポイント

8:00 申し送り

8:30~9:00 患者ケア(バイタルサイン測定・介助)

11:00 与薬

12:00 昼食介助など

12:30昼休憩

13:30 患者さんのケア・作業療法

16:00 記録・巡視

16:30 申し送り

17:00 勤務終了

精神科看護師をおすすめできる人・おすすめできない人

ここまでの、メリット・デメリットなどを踏まえて実際に向いている人や向いていない人はどのような人なのでしょうか?

おすすめできる人・おすすめできない人は以下の通りになります。

精神科看護師をおすすめできる人

  • 精神的にタフな人
  • ワークライフバランスを重視する人
  • コミュニケーション能力がある人

精神科看護師は、うつ病や総合失調症など精神疾患を抱えた患者さんを相手にするので、精神的にタフな人ではないと病んでします看護師の方がいるという噂があります。

実際に、このような精神疾患を抱えている患者さんを多く相手にすると精神的につらい気持ちになってしまい、やめてしまう人がいるのは事実であるため精神的にタフな人ではないとなかなか耐えることが出来ないでしょう。

精神的な強さと言うものは、筋トレと似ていて何度も鍛えることを意識するとなれる場合もあるので、一年は鍛錬だという意識をもって患者さんに寄り添う看護を提供するとよいかもしれません。

コミュニケーション能力がある人も、業務内容が対人関係が多い仕事なのでオススメになります。

コミュニケーションをうまく取れないと、患者さんとの信頼関係をうまく構築することが出来ずなかなか前に進まない場合もあります。

精神力と一緒でコミュニケーション能力も鍛えることが可能であるので練習していきましょう。

その他に向いている人は、ワークライフバランスやプライベートの時間を大切にしたい人などもおすすめできる人になります。

業務量が少ないため残業が少なく夜勤も比較的楽であるため、家庭と仕事の両立が容易になりますしプライベートで遊ぶ時間も増えるのでストレス少なく働けるでしょう。

精神科看護師をおすすめできない人

  • 看護スキルを身に着けたい人
  • キャリアアップを順調にしていきたい人
  • 最新の医療を学び仕事に活かしたい人

精神科看護師の場合のメイン業務は、患者さんとのコミュニケーションや与薬などであるため一般看護師の手わざなどのスキルが身に付きにくいです。

そのため、看護師としてのスキルアップをしたい人は一般の病院の看護師として、先輩看護師に質問できる環境下の中で学ぶことをおすすめします。

キャリアアップしたい人も同様に、管理職などを狙うのなら大規模な病院で出世できるように看護師業務をする方が、キャリアアップの夢をかなえやすくなります。

最新の医療を学ぶ場合は、大学病院は定期的な勉強会を開いているので学びやすく知識が付きやすいです。

精神科は、学んだ医療知識を活かす場面が少ないので、最新の医療を学びながら看護業務を中心とした仕事に就きたい人はあまりおすすめできないです。

まずは、自分が目標としているものを明確にしてから精神科に行くかどうかを決めましょう!

精神科看護師のなり方・おすすめ資格

上記の内容から実際に精神看護師になりたい人に向けて、精神看護師のなり方やおすすめ資格などを解説します。

なり方・おすすめ資格は以下の通りになります。

精神科看護師のなり方・おすすめ資格

精神科看護師になるには、大学か短大に行って看護師資格を取ればだれでもなることが可能です。

そのため、精神科看護師になった後により信頼性が高まるおすすめ資格を紹介します。

  • 精神科専門看護師
  • 精神科認定看護師

この二つが、精神科病院の看護師が資格取得を考えた時に上がるもので、受験条件は下記の通りになります。

「精神科専門看護師」は、大学院を修了していて5年以上の精神科看護の実務経験がある看護師が受験条件として規定されています。

「精神科認定看護師」は精神看護師として5年以上の実務経験がある看護師と規定されています。

受験コースや受験料などより詳しく知りたい場合は、日本精神科看護協会に詳細な内容があるので調べるようにしましょう。

精神科看護師になりたい人におすすめの転職サイト

ここでは、実際に精神科で働いているが転職したい方や精神科に転職したい人に向けて、おすすめの転職サイトを紹介します。

マイナビ看護師

運営会社株式会社マイナビ
  拠点    東京・大阪・北海道・愛知・宮城・神奈川・埼玉・千葉・群馬・茨城・静岡・新潟・
石川・京都・兵庫・香川・岡山・広島・熊本・鹿児島・福岡
有料職業紹介 許可番号13-ユ-080554
設立1973年8月15日
対応地域全国
対応年代20代30代40代50代 *年齢制限はなし
求人数公開求人数:50,137万件以上 非公開求人数:非公表
主な求人職種正看護師・准看護師・保健師・助産師
利用料金無料
  公式サイト   https://kango.mynavi.jp/
  • 四年連続認知度No.1
  • 全国21カ所に拠点を構えている

マイナビ看護師は、全国21カ所に拠点を構えていて地方の方でも気軽に相談しに行くことが可能になります。

そのため、全国に名前が知られており、 四年連続認知度No.1という素晴らしい数字をたたき出しています。

また、情報誌の発行やセミナーなども定期的に開催しているので、情報収集も簡単にすることが出来ます。

数多くの転職エージェントの中からおすすめの転職エージェントを紹介していくので、気になったかたは随時調べてください。

看護師1

残業がほとんど無いところを紹介してくれた

今まで勤めていたところは、残業が多かったんです。だから、子どものお迎えに行く時間が遅くなり、たまに勤め帰りの夫にお願いしたことがあったんで辞めることにしました。
でも、私も働かないと家計が苦しいので、転職経験がある友人に話を聞いてもらうことにしました。
求人サイトや、広告で残業が無しと書かれていても人を寄せ付けるためのキャッチコピーみたいなものだから、病院に詳しい紹介会社で探すといいよと友人からアドバイスをもらったので、マイナビ看護師を使わせてもらうことにしました。
マイナビ看護師を利用させてもらった結果、今勤めている病院では残業がほとんど無く、子どものお迎えにもすぐに行ける様になりました。病院内でママさん看護師も数多くいるので、お迎えのことや姑のことを話せる仲間もできて利用してよかったなーって思っています。

引用元:みん評 マイナビ看護師

ナース人材バンク

運営会社株式会社エス・エム・エス
  拠点    北海道・宮城・千葉・埼玉・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫・広島・福岡
有料職業紹介 許可番号13-ユ-306922
設立2003年4月4日
対応地域日本全国
対応年代20代30代40代50代 *年齢制限はなし
求人数公開求人数:約20万件 非公開求人数:非公表
主な求人職種正看護師・准看護師・保健師・助産師
利用料金無料
公式サイトhttps://www.nursejinzaibank.com/
  • 求人数がトップクラウス
  • 年間10万人以上の看護師が利用

ナース人材バンクは、東証一部上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営する看護師戦も転職サイトです。

求人数が業界の中でもトップクラスに多く、約20万件以上になります。

そのため、様々な内容の求人を取り揃えており、幅広い希望条件に対応することが可能です。

また、全国14カ所に拠点があり、地域選任のキャリアアドバイザーが担当してくれるので、転職する地域に詳しいので相談しやすいです。

看護師1

満足のいく転職ができました

登録も簡単で面倒なことは一切ないし、無料なので物は試しという気軽な気持ちでチャレンジしましたが、結果的に本当に満足できる働き先を見つけることができました。

一般には公開されない非公開求人も紹介してもらうことができて、希望する条件にぴったりの求人を探してもらえたり、面接の日時調整や条件交渉まで徹底的にサポートしてもらうことができて心強かったです。

一人じゃないということが頑張ろうと思えるきっかけにもなったので良かったです。

引用元:みん評 ナース人材バンク

まとめ

今回の記事では、精神科看護師について詳しく解説していきました。

あくまでこの記事の内容は一つの意見にしか過ぎないので、実際に違うような意見を持っている方はそちらを信じてください!

精神科看護師は、メンタルケアなどでかなり重宝される職業であるので、需要が高いですし精神科への転職もしやすくなっているので興味がある方は、実際に転職して働くのも良いかもしれません。

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