看護師の種類

大学病院で働く看護師の特徴は?メリット・デメリットを踏まえて一般病院との違いなども解説!

大学病院は、高度医療・先端医療や研究などが進んでいて、最新の技術などに触れることが出来ます。

看護師の主な仕事場である病院にも様々な種類があり運営の形がありますし、日本の医療施設の総数は世界一でコンビニエンスストアの約3倍にもなります。

医療法が定める施設の種類は「病院」「診療所」「助産所」「特定機能病院」「地域医療支援病院」「臨床研究中核病院」などで区別されています。

大学病院は民間病院とは違い、医師や看護師の数が豊富に確保されているため安定していて休みがとりやすいですし、看護師が多い分一人当たりの負担も減ります。

大学に付属している病院なので、看護学校を卒業した人たちにはなじみ深いでしょう。

本記事では、大学病院と一般病院との違いや大学病院の特徴などを詳しく解説していきますので、興味がある人は最後までぜひ読んでください。

1.大学病院の特徴・仕事内容

大学病院ならではの仕事内容はどのようなことがあるのでしょうか。

ここでは、大学病院の特徴や仕事内容について詳しく解説していきます。

特徴や仕事内容は以下の通りになります。

大学病院で働く看護師の特徴

  • 学生や研究などを携わる機会が多い
  • 患者の異常の早期発見
  • 患者さんなどの精神的なケアなどをする

、般の病院で働く看護師と、大学病院で働く看護師との特徴はほとんど変わりがなく基本的には医師の介助と患者さんの生活支援などを行っています。

大学病院であるため、看護の勉強をしている大学生や研究活動をしている大学院生などもいて、学生とコミュニケーションをとる機会も多くあります。

また、研究や学生に対して教育することもあり、研究が好きな方や教育に興味がある人などに大学病院はあっているように感じます。

大学病院では重症患者が多い傾向があり、患者さんの体調が急変することが多々あるため、患者さんの異常を早期発見することが大切になります。

急変が起こることが多いため、慣れてしまいがちですが患者さんの命にかかわることなので、少しでも異常に早く気づくことが命を救うためにも大切になります。

また、看護師の人達から見ると一般病院との違いはあまりないように感じますが、一般の人達からは大学病院は少し特別視されているため、ハードルが高くなっています。

そのため、患者さんや家族とうまくコミュニケーションをとらないと、緊張してしまいうまく打ち解けられない可能性があります。

大学病院で働く看護師の仕事内容

  • 診療科ごとに専門的な診療をする
  • 研究や学生の教育
  • 療養上の世話

大学病院では、医師の数が十分にいます。

そのため、点滴・抗がん剤投与・胃管の挿入・褥創などの「診療の補助」は医師の中でもまだまだ若手であり下積み中の医師(研修医)が行うことがほとんどになります。

手技とも呼ばれる診療の補助というものは、看護師の役割の一つですが大学病院では医師の数が多いのでこれらの作業は医師だけでもまかなえてしまいます。

大学病院の看護師の仕事の割合で一番大きいのは「療養上の世話」になります。

看護師の役割として先ほど挙げた「診療の補助」と「療養上の世話」が主なものとなります。

この二つの中でも、看護師の本来の業務は「療養上の世話」なので怪我をした人や病人のお世話が大学病院では仕事の中心になります。

また、研究や教育も大学病院の務めであり、研修や勉強会が盛んに行われていて参加が必要です。

そのため、勉強会で休日がつぶれたり夜勤明けでも参加することがありますし、自分が中堅看護師になると若手の育成なども必要になるため、大学病院では様々な仕事や役割が求められます。

2.一般病院との違いは?

一般病院と大学病院はどのような点で違うのでしょうか?

一般病院と大学病院との違いを表にまとめておきます。

 一般病院大学病院
年収350万~550万円500万~600万円
夜勤ありあり
役割の違い診療の補助療養上の世話

大学病院の方が年収が高い

大学病院は、一般の病院比べて経営が安定しているため年収なども高く倒産するリスクもほとんどありません。

また、一般病院の場合少人数で経営しているところがほとんどで、看護師に支払える給料も大学病院に比べると少ないところが多く福利厚生も充実していません。

大規模な一般病院になると、キャリアアップすると年収で1000万出すところや福利厚生も充実しているところがあるため、年収1000万などを狙いたい場合は一般病院がオススメです。

しかし、平均的に見ると大学病院は年収の幅が安定しているので、キャリアアップで年収を高くすることを目指すか安定を目指すか目的をしっかりと持ちましょう。

年収1000万を目指したい方は、自由診療が多い産婦人科や一般病院ではないですが美容クリニックに行きましょう

どちらも夜勤はある

一般病院と大学病院どちらとも夜勤はあります。

大学病院・一般病院ともに24時間体制の病院がほとんどであり、夜勤が存在します。

そのため、体力的に自信がない方などは夜勤がきつくない病院を選ぶポイントがありますので以下にまとめておきます。

ポイント

  • 夜勤の時間帯
  • 3交代なのか2交代なのか
  • 仮眠の時間
  • 何人夜勤かや看護助手はいるか
  • 夜勤の仕事内容

このようなことは、病院で夜勤に入る前に聞くことが可能なので事前に聞くようにしましょう。

また、体質によって仮眠の時間帯や夜勤でも何時ごろが動きやすかなど把握しておくとより夜勤がきつくなくなる可能性が上がるので意識しましょう。

一般病院と大学病院の役割の違い

看護師の主な仕事は、先ほども説明しましたが「診療の補助」と「療養上の世話」の二つに大まかに分けることが出来ます。

大学病院では、診療の補助は下積み中の研修医がする仕事になるので、看護師の業務は病状等の観察・療養環境の整備・食事の世話・清拭・排泄の介助などが中心になります。

一般病院の場合は、医師の数が大学病院に比べるとかなり少なく診療の補助が看護師のメイン業務になります。

看護師・医師の人数が足りていないと「診療の補助」「療養上の世話」どちらとも任されることになり、大変な思いをする可能性があります。

そのため、もし就職を考えるなら大規模な一般病院か大学病院をおすすめします。

3.大学病院のメリット・デメリット

ここでは、大学病院のメリット・デメリットについて解説していきます。

メリット・デメリットは以下の通りになります。

大学病院で働く看護師のメリット

  • 国公立の場合公務員扱いになる
  • 転職する際に有利になる
  • 最新の医療・看護の知識が身につく

大学病院は病院として治療を施すだけでなく、教育機関としての役割もあるので月に何回か勉強会や発表会が実施されています。

また、大学病院には新卒の看護師が多く在籍しているので、経験が10年以上ある場合には教育側に回っているので、しっかりと知識を身に着けないと教育するときにうまく伝えられなくなってしまいます。

そのため、何度も勉強会に参加して最先端の医療について学び、看護師としてレベルアップするように努力する必要があります。

国公立の大学病院では、公務員・教職員扱いになるので大学の図書館や食堂なども使えますし、福利厚生なども充実しているので安定しています。

転職を考えるようになっても、一般病院は大学病院とは違い様々な機能や特徴の中から選ぶことが出来るので、自分の働きたい分野を選ぶことができ、希望をかなえやすいです。

大学病院で働くデメリット

  • 採血や点滴などの手技をあまりしない
  • 看護の専門性が偏る可能性がある
  • 勉強会や夜勤などでかなり忙しい

大学病院では、採血や点滴などは下積み中の研修医が行うことがほとんどなので看護師が行うことはありません。

その他にも、抗がん剤投与や胃管の挿入なども医師が行うため、看護師が手技を経験することが一般の病院よりもかなり少なくなります。

この理由により、大学病院から転職したりすると「大学病院の看護師は使えない」と言われることが多いです。

大学病院は、患者さんの疾患ごとによって部署が分かれているため、配置される部署により扱う技術が全然違い専門性が偏ってしまう可能性があります。

部署によって忙しさも変わるため、様々な部署を経験したい人は転科制度を利用しましょう。

また、勉強会や夜勤なども大学病院は多いので休日を勉強会に費やしたり、夜勤明けに勉強会に行くなど規則正しい生活を送りにくい場合があります。

そのため、ライフワークを重視する人は夜勤のない職場を選んだり、自分の体質にある夜勤の制度の職場を選ぶことが重要になります。

5.大学病院をおすすめできる人

ここでは、大学病院看護師をおすすめできる人とおすすめできない人について解説していきます。

おすすめできる人・おすすめできない人は以下の通りになります。

大学病院看護師をおすすめできる人

  • 精神・体力どちらともに自信がある人
  • 最新の医療・看護の知識を学びたい人
  • 様々な診療科に興味がある人

精神・体力どちらともに自信がある人

大学病院は、精神的にも体力的にもタフではないとなかなか厳しいかもしれません。

理由としては、病床数が多く看護師も最低限の人数で回すことが多く、夜勤の回数も多いので体力がないと大変な思いをします。

また、重篤な患者さんへの対応も頻繁にあり、命を落とす人も重篤な患者さんの中にはいるのでそれに耐えられる精神も重要になってきます。

そのため、精神的にも体力的にも自分は自信があるので大丈夫と言う人以外はよく考えてから就職するようにしましょう。

最新の医療・看護の知識学びたい人

大学病院は先ほども説明した通り、教育機関でもあるため常に勉強会が開かれているので、最新の医療・看護の知識を学ぶことが出来ます。

図書館を利用することも許可されているので、分からないことがあったら図書館に行って本を借りて勉強することもできます。

また、知識があまり身についていないときは先輩の看護師や医師の方に質問できる環境もあるので、学習意欲がある人には最高の環境になります。

様々な診療科に興味がある人

大学病院は、患者さんの疾患ごとに診療科が分かれているので、転科するという選択肢をとれば違う部署に異動することが出来ます。

このような制度があるため、様々な診療科を経験したい人にとっては積極的に転科していくことをおすすめします。

また、今の部署が合わない人なども転職する前に転科の制度を利用して、違う部署を経験して型決めるとよいかもしれません。

大学病院看護師をおすすめできない人

  • 診療の補助をメインに仕事をしたい人
  • ライフワークバランスを重視する人
  • 高年収を狙いたい人

診療の補助をメインに仕事したい人

看護師の本来の業務は、食事・排泄補助・入浴介助・体位交換など患者さんの身の回りのお世話をする「療養上の世話」であるので、大学病院はこちらの業務がメインになります。

そのため、採血や点滴などの診療の補助は医師の方がやりますが自分がやりたいという人は、一般病院は診療の補助がメイン業務なので大学病院はおすすめしません。

大学病院の看護師は知識だけで使えない」と言われていますが、大学病院と一般病院では求められるものが違うのでこのような発言は気にしないようにしましょう。

ライフワークバランスを重視する人

大学病院は、デメリットでもあげましたが勉強会が多く、夜勤なども多いので大変になります。

そのため、規則正しい生活を送りたい人などは夜勤の回数が少ない病院を選ぶなどしないと、大学病院では規則正しい生活を送りにくい可能性があります。

まず、ライフワークバランスを重視する人は病院などに勤務するのではなく、企業や介護施設・美容クリニックなど夜勤が存在せずほとんど定時で帰ることが出来る職場を選びましょう。

高年収を狙いたい人

看護師の方でも、年収1000万円以上欲しいと思っている方は少なからずいると思います。

そのため、そのような高い志がある人は大学病院ではなく自由診療がメインの、美容クリニックや訪問看護などで独立するなどしないとなかなかこの年収にはたどり着けません。

特に務めて年収1000万円を目指す場合、美容クリニックでも大規模なクリニックの管理職や歩合制のところで売上トップなどにならないと難しいので、看護師として独立することをおすすめします。

6.大学病院に転職したい方に向けたおすすめ転職サイト

ここまでの記事を読んで、実際に大学病院で働きたいと思った看護師などにおすすめの転職サイトを紹介します。

おすすめの転職サイトは下記の通りになります。

①看護roo!

運営会社株式会社クイック
  拠点    東京・大阪・愛知・兵庫・神奈川
有料職業紹介 許可番号27-ユ-020100
設立1980年9月19日
対応地域日本全国
対応年代20代30代40代50代 *年齢制限はなし
求人数公開求人数:約3.7件 非公開求人数:約5万件
主な求人職種正看護師・准看護師・保健師・助産師
利用料金無料
公式サイト“https://www.kango-roo.com/”
  • 面接対策が圧倒的
  • 利用者満足度96.3%

看護roo!は株式会社クイックが運営する総合型の求人サイトになります。株式会社クイックは東証一部上場企業なため安心して利用することが可能です。

看護roo!の場合は、特に力を入れているのが面接対策なため、面接が苦手な人にはお勧めできる求人サイトになります。

また、拠点があるエリアの大学病院はほとんど網羅しているので、大学病院を希望している人は登録必須になります。

看護師1

面接同行をしてもらえたから緊張しなかった!

転職をしようと思いパソコンで調べてみると一番最初にヒットしたのが看護ルーでした。
看護ルーのサイトを見てみると私が働きたいと思える病院が多々あったので、登録することにしました。
私の専属になった担当者さんは、すごい熱心な人で受身な私を引っ張って誘導してくれたように感じました。
病院を絞ってから、面接に行くことにしました。
そのとき、担当者の人と同席面接だったので緊張せずに自分の言いたいことが言えました。隣にいてくれて心強かったのですが、希望条件に合った病院を探してくれたことが一番ありがたかったです。できれば家の近くの病院がいいんですがということを話してみると、近くの病院の情報を何件か持ってきてもらえ、そこから自分で行きたい病院を選ぶことができました。働き始めてから選ぶのに失敗した~ってこともなかったのでとっても感謝しています。

引用元:みん評 看護roo!

②マイナビ看護師

運営会社株式会社マイナビ
  拠点    東京・大阪・北海道・愛知・宮城・神奈川・埼玉・千葉・群馬・茨城・静岡・新潟・
石川・京都・兵庫・香川・岡山・広島・熊本・鹿児島・福岡
有料職業紹介 許可番号13-ユ-080554
設立1973年8月15日
対応地域全国
対応年代20代30代40代50代 *年齢制限はなし
求人数公開求人数:50,137万件以上 非公開求人数:非公表
主な求人職種正看護師・准看護師・保健師・助産師
利用料金無料
  公式サイト   https://kango.mynavi.jp/
  • 四年連続認知度No.1
  • 全国21カ所に拠点を構えている

マイナビ看護師は、全国21カ所に拠点を構えていて地方の方でも気軽に相談しに行くことが可能になります。

そのため、全国に名前が知られており、 四年連続認知度No.1という素晴らしい数字をたたき出しています。

また、情報誌の発行やセミナーなども定期的に開催しているので、情報収集も簡単にすることが出来ます。

数多くの転職エージェントの中からおすすめの転職エージェントを紹介していくので、気になったかたは随時調べてください。

看護師1

残業がほとんど無いところを紹介してくれた

今まで勤めていたところは、残業が多かったんです。だから、子どものお迎えに行く時間が遅くなり、たまに勤め帰りの夫にお願いしたことがあったんで辞めることにしました。
でも、私も働かないと家計が苦しいので、転職経験がある友人に話を聞いてもらうことにしました。
求人サイトや、広告で残業が無しと書かれていても人を寄せ付けるためのキャッチコピーみたいなものだから、病院に詳しい紹介会社で探すといいよと友人からアドバイスをもらったので、マイナビ看護師を使わせてもらうことにしました。
マイナビ看護師を利用させてもらった結果、今勤めている病院では残業がほとんど無く、子どものお迎えにもすぐに行ける様になりました。病院内でママさん看護師も数多くいるので、お迎えのことや姑のことを話せる仲間もできて利用してよかったなーって思っています。

引用元:みん評 マイナビ看護師

7.まとめ

今回は、大学病院と一般病院で働く看護師の違いから、大学病院の特徴など様々なことを解説していきました。

この記事を読んで少しでも興味があるという方は、転職サイトに登録するとキャリア相談なども可能なので、無料で利用できるので登録してみましょう。

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