「産業看護師に興味があるけど私に合ってるのかな?」
「産業看護師の特徴を詳しく知りたい」
このような疑問や悩みについてお持ちの看護師の方に向けて、本記事では産業看護師の内容について詳細に解説しています。
看護師と言っても、保育園看護師や介護施設で働く看護師など様々な勤務地で働いている看護師がいて色々な働き方があります。
その中の一つに、産業看護師という職業があり、簡単に解説すると企業で働く看護師のことを指します。
看護師と言えば、病院で働く看護師が一般的ですが企業で働きたい看護師もい一定数存在するので、この記事では産業看護師のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
目次
1.産業看護師の特徴・仕事内容
ここでは、産業看護師の特徴や仕事内容について詳しく解説していきます。
特徴・仕事内容は以下の通りになります。
産業看護師の特徴は?
特徴をまとめると次の三つになります。
- 一般企業で働いている
- 学校の保健室の先生のような役割
- デスクワークが多い
産業看護師の一番の特徴は、企業で働いているという点にあり大企業になると多くの看護師が雇われています。
一般企業はもちろん、製薬会社や医療機器メーカーなどの企業で働いている看護師もいて、様々な企業に看護師は存在しています。
産業看護師は企業の会社員と同じ働き方のため、週休二日制や夜勤なしなど好条件が多く、このような求人の場合は倍率が非常に高い傾向にあります。
企業に入社すると、学校の保健室の先生のような役割を担っていて、相談に乗ったりすることも仕事になります。
また、肉体労働は病院などに比べるとかなり少なくデスクワークが基本的な仕事になるのでP、Cスキルなどが病院の看護師に比べると付きやすく、逆に看護師スキルは身に着けにくい傾向があります。
産業看護師の仕事内容は?
産業看護師の仕事内容は主に次の5つになります
- 怪我・病気の対応
- 健康診断
- ヘルスカウンセラー
- 保健指導
- イベントナース・ツアーナース
病気・怪我の対応
一般企業でも、従業員が数百名規模になるとどこかしらで従業員が怪我をしてしまったり、病気が発生して対応する必要が出てきます。
また、製薬会社や医療機器メーカーの場合危険物を取り扱う部門があるとそこで事故が起きた場合などにも、産業看護師が怪我をした人の対応を迫られます。
このように、産業看護師の場合は働く企業によっても対応の仕方が変わるので、重要な役割を担っています。
健康診断
産業看護師は、社員の健康管理をすることも重要な役割になります。
社員の中には、食生活があれていたりするせいで糖尿病・痛風になる人や生活習慣病になる人も少ないですがいます。
そのため、未然にそのようなことを防ぐためにも産業看護師の方は健康診断を行い、社員の健康を定期的にチェックし、予防対策などの指導をする必要性があります。
ヘルスカウンセラー
健康関連の相談に乗る人をヘルスカウンセラーと呼びますが、看護師も従業員の健康相談などに乗る必要があります。
また、会社で働いている人の中には仕事の内容が激務だったり、人間関係がうまくいっていないと精神的にストレスになりうつ病などになるケースも少なからずあります。
そのため、健康相談以外にも精神的な部分についての相談も企業側に頼まれる場合があります。
このような仕事は、本来は心理士の方などの仕事に近いのであまり看護師の方には関係する部分は少ないですが、相談に乗れるだけで精神的な負担が軽減したりするので、企業側に頼まれることもあります。
保健指導
保健指導は、産業保健師がいる場合はサポート役に回りますが、いない場合などは産業看護師の人が中心になって従業員に個別指導していくことになりす。
個人への指導が一番難易度が高く、理由としては産業看護師の必要性などをあまり感じていない方がいるからです。
また、会社によって相談のしやすさも変わってくるので、定期的に健康に関する情報発信をしたり健康支援をするようにしましょう。
そうすると、従業員の中から「最近仕事疲れが減りました」や「風邪をひきにくくなりました」などの声が寄せられるようになるので、最初の方は結果が見えないかもしれませんが根気強く続けていくことが大切です。
イベントナース・ツアーナース
イベントナースと言うのは、イベントなどの開催時にその場に待機して急な怪我や病気などの対応をとることを仕事としています。
ツアーナースと言うのは、旅行会社のツアー・学校の修学旅行などの宿泊があるイベントに同行して、何かあったときに対応するという仕事になります。
イベントナースは、単発派遣のような仕事でツアーナースと言うのは3~7日ほどの期間同行することになるので少し拘束されます。
収入に関しては、時間的に拘束されるツアーナースの方がバイト感覚のイベントナースよりも高めに設定されている場合が多いので、収入重視の方はツアーナースの方がオススメになります。
2.産業看護師のメリット・デメリット
ここからは、産業看護師のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
まずはメリットについてまとめていきます。
産業看護師のメリット
- 日勤のみで土日祝実がお休み
- 医療行為があまりないので精神的に楽
- 給料や待遇などが病院に比べると良い
日勤のみで土日祝日がお休み
産業看護師の働き方は、企業の従業員と何も変わらないので基本的に夜勤はなく日勤のみで土日祝日も休みを取ることが可能になります。
そのため、病院の看護師に比べるとワークライフバランスがいいので、生活の質やプライベートを重要視する人は産業看護師の方が良いかもしれません。
また、規則正しい生活を送ることが出来るので体によく、体調を崩すことがあまりなくなります。
病院の場合だとシフト制なため休みが安定しませんでしたが、一般企業の場合は朝出勤して夕方の定時で帰るのがブラック企業でない限り普通なので無理なく働けますね。
医療行為があまりないので精神的に楽
病院の看護師に比べると、一般企業にいる産業看護師は医療行為が少ない分精神的にかなり楽になります。
病院の場合は、危篤状態の患者さんへの対応や患者さんの緊急時の対応と何が起こるか分かりませんが、産業看護師の場合はそのようなことがほとんどありません。
一般企業の仕事は、健康診断の実施であったり従業員の健康相談に乗ることであり、医療処置を行うとしても頻繁に事故は起こらないのであまりありません。
また、産業看護師の場合はデスクワーク中心の生活になるので体力的にも病院の看護師に比べると楽になるので、体力に自信がない方もおすすめになります。
給料や待遇などが病院に比べると良い
産業看護師の場合は、大企業などに入ることが出来ると給料や待遇・福利厚生が一般の病院と比べても良い傾向があります。
そのため、病院などは経験年数が給料や待遇に反映されることがありますが、一般企業では資格手当などで昇給につながる場合もあります。
そのため、昇給などを若いころから狙っていきたい人は産業看護師を目指すのも良いかもしれません。
次に産業看護師のデメリットについてまとめていきます。
産業看護師のデメリット
- 夜勤が少ない分収入が減る可能性も
- 看護師としてのスキルがあまり身につかない
- 企業にいる看護師が少ない
夜勤が少ない分収入が減る可能性も
産業看護師の場合、一般の病院で働いている看護師と違い夜勤は存在しないので日勤のみになります。
これは、メリットの一つでもありますが、夜勤の方が時給が高くつく場合が多いので夜勤に多く入っている看護師に比べると収入が減る可能性があります。
そのため、産業看護師になりたい場合にはなるべく大企業を目指すと夜勤がなくても良い給料や待遇になりやすいのでおすすめになります。
一般企業の場合は、本人の努力が反映されやすいので給料などの条件交渉なども積極的に行うなど行動していくことが大切になります。
看護師としてのスキルがあまり身につかない
病院の看護師に比べると、医療処置がかなり少なくほとんどの場合が相談に乗ることや保健指導・デスクワーク中心の仕事になります。
そのため、看護師としてのスキルアップを目指している人は、病院と一般企業では求められるスキルが全然違うのでおすすめしません。
一般企業では、医療処置などのスキルよりもPCスキルやビジネスマナーの方が重要視されているので、看護師として学んだことをこれからも生かしていきたい場合には、病院などで働く方が看護師としてのスキルを活かせる場面が多いはずです。
企業にいる看護師が少ない
病院などの場合は、在籍している看護師もとても多くいますし同年代の看護師も多く存在します。
しかし、一般企業の場合は看護師1名~2名体制の場合が多く、先輩や同僚がほとんどいないので相談できる相手がいなく自身での判断が必要になる場合が多いです。
そのため、一般企業にいて孤独を感じてしまう場合などには、学生時代の仲が良かった友達や転職した場合には前職の看護師の方に相談するとよいでしょう。
3.産業看護師のなり方
「産業看護師のなり方について知りたい!」
このような方に、産業看護師になるためにはどうすればよいかを説明していきます。
産業看護師として働くのに必要なのは看護師の資格のみになるので、看護師の資格を取れる学校をしっかりと卒業して国家試験に合格すればだれでもなることが可能になります。
そのため、一般企業に応募して採用されれば産業看護師になることは可能になります。
しかし、応募条件などに大卒などと設定されている場合もあるので、大企業を目指している場合には専門学校よりも大学を目指すことをおすすめします。
また、臨床経験が必要なところや保健師の資格が必要なところもあるので、いきなり就職するよりも実務経験をある程度積んでから転職する方が良いかもしれません。
4.産業看護師をおすすめできる人・できない人
ここでは、産業看護師の特徴やメリット・デメリットを踏まえておすすめできる人・おすすめできない人について詳しく解説していきます。
おすすめできる人とおすすできない人を下記にまとめておきます。
産業看護師をおすすめできる人
- ライフワークを重視する人
- コミュニケーションがある人
- 夜勤があまり好きじゃない人
- 向上心のある人
一般企業で働けるため、夜勤がなく土日祝日も休みでありライフワーク重視の方にとってはかなり働きやすい環境になると思います。
また、病院では医療関係の方か患者さんなどとのやり取りが中心でしたが、一般企業の場合は医療とは全く関係ない人とコミュニケーションをとる必要があるので、コミュ力が高い人も産業看護師のが向いている傾向にあります。
今までの臨床経験を活かして総合的な仕事をしていきたいなどと向上心が高い方も産業看護師を目指すことをおすすめできます。
理由としては、看護師としてのスキルだけではなく、一般企業などで求められるスキルがあり、それらを自主的に身に着ける必要があるため向上心がないとあまり続かない可能性があるからです。
頑張りしだいで給料や待遇を良くしてくれる企業もあるので努力しましょう。
産業看護師をおすすめできない人
- 収入を気にする人
- 看護業務にやりがいを感じている人
- 看護師としてキャリアアップしたい人
産業看護師の場合は、夜勤が存在しないので夜勤を多く入っている看護師は収入が下がる傾向にあります。
そのため、収入が減るのが嫌な看護師は大企業などに入るなどできない限りは産業看護師に転職したり新卒で入社したりすることはおすすめできません。
また、看護業務が好きな人などは産業看護師になると医療行為などがほとんどないので、満足度の高い仕事をこなせない可能性があります。
看護師としてのキャリアアップを目指す場合でも同じで、産業看護師よりも病院・クリニックの方がいろいろな看護師スキルが身につくので目的によって病院なのか企業なのかを明確にしましょう。
5.産業看護師になりたい人におすすめの転職サイト
ここからは、産業看護師になりたい方に向けておすすめの転職サイトをしょうかいしていきます。
おすすめの転職サイトは以下の通りになります。
①マイナビ看護師
運営会社 | 株式会社マイナビ |
拠点 | 東京・大阪・北海道・愛知・宮城・神奈川・埼玉・千葉・群馬・茨城・静岡・新潟・ 石川・京都・兵庫・香川・岡山・広島・熊本・鹿児島・福岡 |
有料職業紹介 許可番号 | 13-ユ-080554 |
設立 | 1973年8月15日 |
対応地域 | 全国 |
対応年代 | 20代30代40代50代 *年齢制限はなし |
求人数 | 公開求人数:50,137万件以上 非公開求人数:非公表 |
主な求人職種 | 正看護師・准看護師・保健師・助産師 |
利用料金 | 無料 |
公式サイト | https://kango.mynavi.jp/ |
- 四年連続認知度No.1
- 全国21カ所に拠点を構えている
マイナビ看護師は、全国21カ所に拠点を構えていて地方の方でも気軽に相談しに行くことが可能になります。
そのため、全国に名前が知られており、 四年連続認知度No.1という素晴らしい数字をたたき出しています。
また、情報誌の発行やセミナーなども定期的に開催しているので、情報収集も簡単にすることが出来ます。
数多くの転職エージェントの中からおすすめの転職エージェントを紹介していくので、気になったかたは随時調べてください。
残業がほとんど無いところを紹介してくれた
今まで勤めていたところは、残業が多かったんです。だから、子どものお迎えに行く時間が遅くなり、たまに勤め帰りの夫にお願いしたことがあったんで辞めることにしました。
でも、私も働かないと家計が苦しいので、転職経験がある友人に話を聞いてもらうことにしました。
求人サイトや、広告で残業が無しと書かれていても人を寄せ付けるためのキャッチコピーみたいなものだから、病院に詳しい紹介会社で探すといいよと友人からアドバイスをもらったので、マイナビ看護師を使わせてもらうことにしました。
マイナビ看護師を利用させてもらった結果、今勤めている病院では残業がほとんど無く、子どものお迎えにもすぐに行ける様になりました。病院内でママさん看護師も数多くいるので、お迎えのことや姑のことを話せる仲間もできて利用してよかったなーって思っています。
引用元:みん評 マイナビ看護師
②ナース人材バンク
運営会社 | 株式会社エス・エム・エス |
拠点 | 北海道・宮城・千葉・埼玉・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫・広島・福岡 |
有料職業紹介 許可番号 | 13-ユ-306922 |
設立 | 2003年4月4日 |
対応地域 | 日本全国 |
対応年代 | 20代30代40代50代 *年齢制限はなし |
求人数 | 公開求人数:約20万件 非公開求人数:非公表 |
主な求人職種 | 正看護師・准看護師・保健師・助産師 |
利用料金 | 無料 |
公式サイト | https://www.nursejinzaibank.com/ |
- 求人数がトップクラウス
- 年間10万人以上の看護師が利用
ナース人材バンクは、東証一部上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営する看護師戦も転職サイトです。
求人数が業界の中でもトップクラスに多く、約20万件以上になります。
そのため、様々な内容の求人を取り揃えており、幅広い希望条件に対応することが可能です。
また、全国14カ所に拠点があり、地域選任のキャリアアドバイザーが担当してくれるので、転職する地域に詳しいので相談しやすいです。
満足のいく転職ができました
登録も簡単で面倒なことは一切ないし、無料なので物は試しという気軽な気持ちでチャレンジしましたが、結果的に本当に満足できる働き先を見つけることができました。
一般には公開されない非公開求人も紹介してもらうことができて、希望する条件にぴったりの求人を探してもらえたり、面接の日時調整や条件交渉まで徹底的にサポートしてもらうことができて心強かったです。
一人じゃないということが頑張ろうと思えるきっかけにもなったので良かったです。
引用元:みん評 ナース人材バンク
6.まとめ
今回の記事では、産業看護師について詳しく解説していきました。
少しでも興味のある方は、キャリア相談だけのために転職サイトに登録しても大丈夫なので、担当アドバイザーの方に相談してみることをお勧めします。
また、転職サイトに登録する際には複数のサイトに登録すると失敗する確率を減らすことが出来るのでおすすめになります。