やめたいシリーズ

病棟看護師が辛くてやめたい!辛い理由や職場に対する評価・対処法を解説

「病棟看護師は向いていないかも」

「職場の人間関係や労働環境が最悪で辞めたい」

このように考えている看護師の方がいる場合には、まず勢いで職場を辞めるのではなく一度しっかりと考えてから職場を辞めるようにしましょう。

退職する前には、新たな転職先を探すことや次のステップに進むために様々な準備が必要になってきます。

よく、三年間は今いる職場で働くべきだという人もいますが、我慢しながら働くということは身体的に精神的に良くないため続けて勤務することはやめるべきです。

しかし、やめたい理由によっても転職しないほうが良い場合があります。

本記事では、日本看護協会の独自調査などの結果を利用して看護師の職場に対する不安であったりなどを詳しく解説しています。

転職や職場を辞めたい方は、一度この記事を読んでよく考えてから実行していきましょう。

病棟看護師の労働環境に対する評価とやめたい理由

ここでは、日本看護協会が2020年9月11日に提示した「病院及び有床診療所における看護師実態調査」を引用して、看護師の労働環境に対する思いやそこから看護師の実際に辞めたい理由について詳しく解説していきます。

看護師は職場環境についてどのように思い、実際のやめたい理由は何なのか見ていきましょう!

 そう思うややそう思うあまりそう思わないそう思わない無回答
業務が終われば周囲に気兼ねなく変えることが出来る44.1%35.4%15.0%3.4%2.1%
必要に応じて休職が認められる38.6%37.3%14.8%6.1%3.2%
必要に応じて今の雇用形態のまま、短時間勤務に変更できる23.5%28.8%25.8%18.0%4.0%
有給休暇は応じて取得できる44.1%27.7%15.7%8.9%3.6%
一週間程度の連続した休暇を必要に応じて取得できる22.0%22.5%22.3%29.7%3.4%
定時で終えることが出来る業務である36.2%34.8%18.2%8.3%2.5%
勤務表作成時に個人の希望が通りやすい50.8%36.4%6.8%3.4%2.7%
引用元:有床診療所 職員調査 結果 公益社団法人 日本看護協会 広報部 2020 年 9 月 11日

看護師が労働環境に対してどのように思っているかについてのアンケート結果になります。

ほとんどの質問に対してそう思う・ややそう思うの割合が過半数を超えていますが、「一週間程度の連続した休暇を必要に応じて取得できる」に関しては、50%以下です。

そのため、長期の休暇を取ろうとするとなかなかどの職場でも取りにくい傾向があるのかもしれません。

以下では、このアンケート結果から看護師が辞めたい理由を考えてまとめていきます。

病棟看護師が職場を辞めたい理由

やめたい理由

  • 気を使うことが多い
  • 休職が認められない
  • 勤務時間を自由に変更できない
  • 休暇を取りにくい
  • 収入が少ない

気を使うことが多い

どの職場でもそうですが、先輩や他の医療職の人に対して気を遣わなければいけない場面が多々あります。

職場の中には、気を使って接しているのにもかかわらず嫌な態度を示してきたり、わざと聞こえるように嫌味を言ってくるような人もいて大変です。

そのため、病棟看護師では人間関係での悩みは常に尽きることがなく、一番の悩みと言っても過言ではないでしょう。

集団での勤務なので、報告・連絡・相談が重要でもありコミュニケーション能力がかなり求められますし、女社会でもあるのでその面でもかなり大変になります。

看護師や医療職の方のみに限らず、患者さんとの人間関係などもしっかりとしないと悩む原因にもなります。

特に、新卒で入社した新人などは先輩の嫌味の対象になることが多く、それが原因で退職するような人もいるため悩んでいる方は以下の方法で対処してみましょう。

  • 先輩看護師に相談する
  • 違う診療科に移してもらう
  • 最終手段で転職する

転職はどの手段を使っても解決できなかった時の最終手段として使うようにした方が良いです。

休職が認められない

上司などのパワハラや親の介護など様々な理由で休職を足りたいときが必ず働いていると出てきます。

その時に、職場によっては休職を認めてもらえないため、休みを取ることが出来ずに困っている看護師の方もいてやめる原因にもなっています。

上記のアンケート結果でも、求職が認められるに対してあまりそう思わない・そう思わないの人が20%いるため、少なからず認めてもらえないところは存在するようです。

大企業などでは、求職が普通にとれるところが多いですが、中小企業では休職が認められないため「休職したいならやめろ」とこのようなことを言われる場合もあります。

休職の条件として、休職制度の定めがある・休職させるかどうかは会社の判断・解雇猶予の制度などがあるため、これに当てはまらない場合は

  • 有給休暇の利用
  • 労災認定を取る
  • 弁護士に相談する

このような対処方法を取るようにして、休みを確保できるようにしましょう。

勤務時間を自由に変更できない

病棟看護師は、普通の職業と違い夜勤などがあるため自分の体に合わない場合には、勤務時間を変更したいと考えるときがあります。

アンケート結果からは、勤務時間の個人の要望や定時でしっかり変えることが出来ることについてはほとんどの職場で認めてもらえることが多いです。

しかし、今の雇用形態のまま短時間勤務に変更してもらえることは認めてもらえるところと、認めれもらえないところが半々なので難しいところがあります。

正社員の場合は福利厚生やボーナスなどがあるため、そのような制度がないパートやアルバイトのような短時間勤務にすると他の看護師に文句を言われる場合があります。

そのため、短時間勤務に変更したい場合などには、パートやアルバイトなど雇用形態を変更することをお勧めします。

休暇を取りにくい

アンケート結果からは、有給休暇などを取れるところは70%以上とほとんどの職場環境ではとることが出来るようになっています。

しかし、職場によってはとることが出来ないところも少なからず存在していて看護師の方のストレスや不満な点になっています。

このような職場は基本的には大企業よりも中小企業や零細企業などの個人クリニックなどに多い傾向があるので気をつけましょう。

休暇を取れるようにする対処法も以下にまとめておきます。

  • 弁護士に相談する
  • 労基署へ通報する
  • 会社を訴える

このほかにも様々な対処方法があるので、詳細に知りたい人がいたら弁護士の方に相談するのが一番良い方法になります。

収入が少ない

病棟看護師でも収入が少なく不満を抱えている人は必ずいて、働く勤務地などによっても収入は変わってきます。

勤務先ごとの年収を表にしてまとめておきます。

 平均年収平均月収
老人ホーム系600万円~650万円40万円
総合・大学病院550万円~600万円45万円
精神科病院550万円~600万円43万円
美容クリニック500万円~550万円39万円
訪問看護ステーション450万円~500万円35万円

月収の面ではあまり変わらなくても、ボーナスが多く出たり福利厚生が良かったりするなどいろいろな条件があります。

自由診療や歩合制がある美容整形外科や美容クリニックは、給料が高いところが多いですし、総合病院などの管理職も高い傾向にあります。

そのため、給料や年収を重視する人は看護師としてのキャリアップを狙う・自由診療のところで働く・独立するかの選択になります。

年収と言うのは、働くうえでのモチベーションにもなるので収入が少ない看護師が不満を持つ傾向があるのもわかります。

やめられない理由と対処方法

病棟看護師を辞めたいと思っているのにやめられない看護師が必ずいます。

やめたいのにやめられないケースはたくさんあると思いますが、その中でも特に多いケースを以下にまとめておくので見てみてください。

  • 奨学金の制度上やめることが出来ない
  • 上司が退職を認めない
  • 年収が下がるのが嫌

奨学金の制度上やめることが出来ない

奨学金と言っても様々な制度があり、奨学金を返さなくても良い代わりに特定の医療機関で働かなければいけない場合などがあります。

働く期間も制限されていて、3~5年くらいの期間が平均として設定されています。

病院から借りた奨学金であり、このような制度をお礼奉公とも言い経済的に学校にいけない子でも学校に通えるようにしてくれる制度になります。

このような制度があるからと言って退職をできないわけではないです。

労働基準法により、上司なども「奨学金を返すまでは退職は認めない」などと言うことが出来なくなっています。

しかし、退職してしまうと奨学金を自分で返済しないといけないのでその分の経済的負担を抱えてしまうことになります。

特に新卒のうちは給料がそこまでよくないので、奨学金を返済しきるまでは退職を控える方が良いかもしれません。

それでもどうしても退職したい方は、奨学金を返済できるだけの貯金を貯めて退職するようにしましょう。

上司が退職を認めない

上司が退職を認めないということは、病棟ではよくあることです。

いくら退職したいと意向を示したとしても、上司に無理やり何度も引き止められてしまうと反論する余裕も亡くなってしまい退職する気力がなくなります。

このような場合は、以下の対処法を取ることをおすすめします。

  • 退職代行を使う
  • 労基署に通報する
  • 看護師部長に相談

上司に認めてもらえないときは、自分から看護師部長のもとに行き直接退職したい意思を伝えることをしましょう。

それでも難しい場合には、現代には退職代行サービスなどお金を払えば退職を代行してくれるサービスがあるので利用してみるのも一つの手かもしれません。

また、転職支援サービスを利用すると退職交渉を行ってくれるところもあるので利用してみるのも良いかもしれません。

年収が下がるのが嫌

今の職場の年収がかなり良くて、職場環境がブラックであったり人間関係に悩んでいても年収が下がるのが嫌でやめられない看護師がいます。

年収が良いとその分生活水準と言うのも上がる傾向があり、転職先の年収が低いと生活水準を落とすため苦しい生活になる可能性があります。

しかし、年収が高いということは必ずそれに見合ったデメリットと言うのはどこの職場にも存在しています。

そのため、まずは自分がどこまでの職場環境や人間関係を許容できるのかを把握することが大切です。

許容範囲を定めることが出来たら、転職先などを探すようにしましょう。

やめる前に一度考えるべきこと3選

現在働いている職場を辞める前に考えるべきことが3つほどあります。

以下に考えるべきこと3つをまとめておきましたので、転職や退職を考えている人は勢いに任せず一度しっかりと考えてから退職をするようにしてください。

  • 有給休暇を消化しきる
  • 退職理由をはっきりさせる
  • 転職の希望条件について考える

有給休暇を消化しきる

精神的にも身体的にも疲れていると、人間は適切な判断が出来なくなってしまいますし、退職する前に有給休暇を消化しきることも大切です。

この休暇中にしっかりと休んで、ストレス発散しながらもう一度本当に退職しても後悔しないかなどを考えるようにしましょう。

有給休暇は必ず取れるので、もし上司などが許可してくれない場合は、上記の看護師が辞めたい理由でも説明した対処法を取るようにしてください。

退職理由をはっきりさせる

退職理由を明確にさせずに勢いに任せて退職すると必ず後から後悔することにつながります。

そのため、退職理由をはっきりさせるためにも紙に書き出してみたり友達に相談したりするなどして、気持ちをいったん整理することを忘れないようにしてください。

実際に相談したり紙に書き出してみたりすると、退職する以外の方法も見つかる可能性があるので、必ず実行してください!

転職の希望条件について考える

退職を決意して実際に退職したとしても、転職先などのことをしっかりと考えていないと、やめた後のプランがうまく進まなくなります。

そのため、まずは自分が辞めた後のキャリアプランについてしっかりと考えることが必要になります。

転職先の希望条件や看護師を続けるかどうかなど考えることが多くあるので、転職エージェントなどに登録してキャリア相談するのも一つの方法です。

転職エージェントは、転職のプロの方が一から丁寧に相談に乗ってくれるのでキャリアプランを描くことが良いになります。

おすすめの転職サイトは最後の方で紹介しているので気になる方は見てみてください!

病棟以外に資格を活かせる職場

看護師と言っても、病棟以外に様々な職場で働いている看護師がいます。

看護師の資格が生かせる職場を3つほどまとめて解説していきます!

  • 保育園看護師
  • 美容外科看護師
  • 訪問看護師

保育園看護師

保育園で働く観星の主な役割は、子供の体調管理・予防対策・保育関連業務の補助などがあります。

子供が安全に生活できるように、病気や怪我への対応なども重要な役割であり、仕事内容は次の通りです!

  • 予防接種などのお知らせ
  • アレルギーへの対応
  • 園内の衛生管理・安全確認

このほかにも、保育士の方にインフルエンザや溶連菌などが流行る時期が近づいてきたら予防方法の指導をしてあげたりするなど、看護師にしか分からない専門知識の提供もします。

美容外科看護師

美容外科看護師の特徴を以下にまとめておきます。

  • 美容皮膚科と美容外科の2種類
  • 美に関するサポート
  • 営業力が必要

美容外科看護師は、売上ノルマなどが課せられるため一般病院で働く看護師などとは違い、営業力や接客能力が求められます。

美容に関する知識もかなり必要で、患者自身も美容に詳しいので勉強し続ける必要があるでしょう。

そのため、看護学校で学んだ知識や今までの臨床経験をあまり活かす機会が少ないので、看護業務が好きな人はあまり向いていないかもしれません。

訪問看護師

訪問看護師は、看護師として独立したりする人に人気の職業になります。

看護師でも、自分の看護師としての価値観を提供していきたいと思う方が今の職場と相性が合わずに独立する人が多いです。

そのため、あまり経営のことを知らずに独立してしまい、会社を倒産させる人も少なからずいます。

主な仕事内容は次の通りになります。

  • 在宅での医療ケア・リハビリ
  • 日常生活のサポート
  • 家族とのコミュニケーション・指導

一般病棟の看護師に比べると、医療行為が少ない傾向にあります。

転職を決意した人におすすめの転職サイト

ここからは、病棟看護師を辞めたい人に向けておすすめの転職サイトを紹介していきます。

おすすめの転職サイトは以下の通りになります。

マイナビ看護師

運営会社株式会社マイナビ
  拠点    東京・大阪・北海道・愛知・宮城・神奈川・埼玉・千葉・群馬・茨城・静岡・新潟・
石川・京都・兵庫・香川・岡山・広島・熊本・鹿児島・福岡
有料職業紹介 許可番号13-ユ-080554
設立1973年8月15日
対応地域全国
対応年代20代30代40代50代 *年齢制限はなし
求人数公開求人数:50,137万件以上 非公開求人数:非公表
主な求人職種正看護師・准看護師・保健師・助産師
利用料金無料
  公式サイト   https://kango.mynavi.jp/
  • 四年連続認知度No.1
  • 全国21カ所に拠点を構えている

マイナビ看護師は、全国21カ所に拠点を構えていて地方の方でも気軽に相談しに行くことが可能になります。

そのため、全国に名前が知られており、 四年連続認知度No.1という素晴らしい数字をたたき出しています。

また、情報誌の発行やセミナーなども定期的に開催しているので、情報収集も簡単にすることが出来ます。

数多くの転職エージェントの中からおすすめの転職エージェントを紹介していくので、気になったかたは随時調べてください。

看護師1

残業がほとんど無いところを紹介してくれた

今まで勤めていたところは、残業が多かったんです。だから、子どものお迎えに行く時間が遅くなり、たまに勤め帰りの夫にお願いしたことがあったんで辞めることにしました。
でも、私も働かないと家計が苦しいので、転職経験がある友人に話を聞いてもらうことにしました。
求人サイトや、広告で残業が無しと書かれていても人を寄せ付けるためのキャッチコピーみたいなものだから、病院に詳しい紹介会社で探すといいよと友人からアドバイスをもらったので、マイナビ看護師を使わせてもらうことにしました。
マイナビ看護師を利用させてもらった結果、今勤めている病院では残業がほとんど無く、子どものお迎えにもすぐに行ける様になりました。病院内でママさん看護師も数多くいるので、お迎えのことや姑のことを話せる仲間もできて利用してよかったなーって思っています。

引用元:みん評 マイナビ看護師

ナース人材バンク

運営会社株式会社エス・エム・エス
  拠点    北海道・宮城・千葉・埼玉・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫・広島・福岡
有料職業紹介 許可番号13-ユ-306922
設立2003年4月4日
対応地域日本全国
対応年代20代30代40代50代 *年齢制限はなし
求人数公開求人数:約20万件 非公開求人数:非公表
主な求人職種正看護師・准看護師・保健師・助産師
利用料金無料
公式サイトhttps://www.nursejinzaibank.com/
  • 求人数がトップクラウス
  • 年間10万人以上の看護師が利用

ナース人材バンクは、東証一部上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営する看護師戦も転職サイトです。

求人数が業界の中でもトップクラスに多く、約20万件以上になります。

そのため、様々な内容の求人を取り揃えており、幅広い希望条件に対応することが可能です。

また、全国14カ所に拠点があり、地域選任のキャリアアドバイザーが担当してくれるので、転職する地域に詳しいので相談しやすいです。

看護師1

満足のいく転職ができました

登録も簡単で面倒なことは一切ないし、無料なので物は試しという気軽な気持ちでチャレンジしましたが、結果的に本当に満足できる働き先を見つけることができました。

一般には公開されない非公開求人も紹介してもらうことができて、希望する条件にぴったりの求人を探してもらえたり、面接の日時調整や条件交渉まで徹底的にサポートしてもらうことができて心強かったです。

一人じゃないということが頑張ろうと思えるきっかけにもなったので良かったです。

引用元:みん評 ナース人材バンク

まとめ

病棟看護師を辞めたいと感じた方に向けて本記事では、対処方法やおすすめの転職サイトについて詳しく解説していきました。

少しでも、迷ったときには一人で抱え込まないで誰でもいいので相談することが大切になります。

相談する相手がいない場合には、転職サイトに登録すればキャリア相談だけでも乗ってくれるところがあるので、そのようなサービスを利用して少しでも早く解決できるように努力するようにしましょう。

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