看護師の種類

保育園で勤務する看護師とは?特徴やメリット・デメリットを徹底解説!

「看護師だけど保育園で働いてみたい」

「保育園の看護師ってどんな仕事をするの?」

このような、疑問や考えをお持ちの看護師の方はいませんか?

保育園で働く看護師は、子供の健康を守る役割があったり各自治体が看護師の常駐を推奨していたりしてます。

看護師資格があれば、保育士資格がなくても働くことが可能で、看護学生の方は実習なので保育園に行ったことがある人も多いでしょう。

しかし、保育園と病院では全く働き方が異なるため、「保育園で働く看護師は看護師らしい仕事はできない」という意見も多くあります。

この記事では、保育園で働く看護師のすばらしさや、どのような人が向いているか特徴やメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

1.保育園看護師の特徴

ここからは、保育園看護師の特徴について解説していきます。

様々な特徴があるので、気になると事はメモなどをしていきましょう。

看護師の配置基準

保育園には看護師の配置基準があり、「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」で配置基準が定められています。

簡単に配置基準を説明すると乳幼児が10人以上の場合は、10人増えるごとに一人以上の看護師を配置しなければいけないというルールになっています。

私立保育園の場合は保育園の規模にかかわらず必ず看護師一名の常駐が義務づけられています。

保育園看護師の役割

保育園看護師の仕事内容などについて説明していきます。

主な保育園看護師の役割は、子供の健康管理になります。

健康管理と言っても多岐にわたるため、ここでは具体的な保育園看護師の役割について説明していきます。

  • 園児の体調管理
  • 怪我や病気への対応
  • 健康診断・歯科検査の補助業務
  • 保育関連業務の補助

園児の体調管理

保育園看護師の一番重要な役割は何といっても子供が体調不良になったときの対応、子供の体調管理になります。

そのため、日々の子供の体調の変化には常に気を配る必要があります。

もし、子供が体調を崩した場合には保護者へ連絡をしたり、場合によってはかかりつけ医などに指示をして受信したりなどもします。

軽度の微熱などに関しては、保育士の方も対応に慣れていますが、呼吸困難や痙攣などの症状や事故などで緊急の対応が必要な場合に看護師の方が付き添いで医療機関に行く役割もあります。

保育士では対応しきれない病気などでも、看護師の方がいれば安心することが出来るので、園児の体調管理には十分に気を使う必要があります。

怪我や病気への対応・予防

子供が安全に生活できるように、病気や怪我への対応・予防なども保育園看護師の重要な役割になります。

保育士などに、インフルエンザや溶連菌などが流行る時期が近づいてきたら予防方法の指導をしたり、保育園の看護師にしか分からない専門的な知識を活かした役割が必要になります。

以下には、怪我や病気への対応・予防に関する仕事を紹介します。

  • 手洗い・うがいなどの保健指導
  • 園内の衛生管理・安全確認
  • 予防接種などのお知らせ
  • アレルギーへの対応

手洗い・うがいなどの保健指導

インフルエンザやノロウイルスなどの感染症の予防のために、手洗い・うがいなどの保健指導をすることが保育園看護師は重要になります。

その他にも、鼻のかみかたを園児に指導したりや消毒液・加湿器の準備や利用方法を職員に指導したりすることも重要になります。

また、保険関連書類(保健だより・マニュアル・成長記録)の作成や記載なども保育園看護師が行います。

保健だよりなどを配ったり、ポスターを張ったりすることで、保護者や職場の方に感染症予防を意識させることも大切な役割になります。

園内の衛生管理・安全確認

子供が多く使用する、トイレや手洗い場など水回りや保育室や廊下などの清潔が保たれているかのチェックや、遊具など子供が遊ぶところの環境が危険ではないかのチェックを行います。

子供は判断力がまだ鈍いので、できる限り危険なものは排除して安全に遊べる環境を作り上げることが保育園看護師の重要な役割になります。

予防接種などのお知らせ

感染症予防のためにも予防接種の情報提供は重要になってきます。

保育園看護師は、保護者などに予防接種に関する情報を積極的に発信して予防接種を受けるように促すことをしなければいけないです。

全ての保護者が、予防接種鵜の情報に関して詳しいわけではありませんし、打ち忘れている場合などもあります。

そのような場合に、保育園看護師が情報提供を行うことで、予防接種の打ち忘れを未然に防ぐことが出来たり、予防接種をしたことにより感染リスクを減らすこともできます。

そのため、予防接種の情報提供は保育園看護師の重要な仕事の一つになります。

アレルギーへの対応

アレルギーを持つ子供は年々増加傾向にあります。

アレルギーは軽度のものから命にかかわるものまであるので、保育園看護師のアレルギー対策はかなり大切になります。

もしも、アレルギーだと知らずに食べ物を食べさせたり、飲み物などを飲ませたり何か触らせたりしてアレルギー反応を起こしたら大変です。

そのため、しっかりとアレルギー対策をしましょう。

万が一子供がアレルギー反応を起こした場合には、迅速な対応をできるように準備しておきましょう。

健康診断・歯科検査の補助業務

保育園では定期的に健康診断・歯科検診が行われるので、保育園看護師はこの補助業務も任されます。

ただ医者の補助業務をするだけでなく、健康診断・歯科検査で得たデータを保護者の方に報告したり記録したりすることも重要です。

また、データを今後の保健指導に生かすようにすることも重要になってきます。

保育関連業務の補助

保育園看護師は、先ほどまで上げた看護師がするような仕事だけではなく、保育業務なども手伝うことが多くあります。

保育関連業務は以下の通りになります

  • おむつ交換
  • トイレ介助
  • 寝かしつけ
  • 遊びの見守り、玩具の片付け
  • 一緒に遊ぶ

このほかにも様々な保育関連業務があるので、子供が好きな方には保育園看護師が向いています。

しかし、子供を相手にする仕事なので、楽しい時もありますがつらいことや慣れていないことも多くあるので、その場合には職場の保育士に相談などをして解決しましょう。

2.保育園看護師のメリット

ここからは、保育園看護師のメリットについて解説していきます。

メリットは以下の通りになります。

  • 医療行為がないので、精神的に楽
  • 夜勤がなく、カレンダー通りに進む
  • 医療資格保持者のため頼りにされる

医療行為がないので、精神的に楽

病院にいた時のように、看護師が医療行為を行うことはめったにありません。

本当の緊急事態が起こった場合は医療行為が必要になりますが、日常生活の中ではほとんどないので精神的にすごく楽になります。

このように、医療ミスを犯してしまったりするのが怖い方などにとっては、精神的な負担が減るので看護師として保育園はすごく働きやすい場所になります。

夜勤がなく、カレンダー通りに進む

保育園は、医療機関と違い夜勤がないため不規則な生活を送る必要がなく、家庭との両立もしやすくなっています。

そのため、カレンダー通りに休日が進み、規則正しい生活を送りたい看護師などは夜勤が存在しない保育園に努めると理想の生活が遅れるかもしれません。

注意点としては、夜勤などが存在しないので、病院にいる看護師に比べると給料が安くなってしまう可能性があります。

そのため、生活を重視するのか給料を重視するのかで変わってくるので自分の希望条件を明確にしておきましょう。

医療資格保持者のため頼りにされる

保育園看護師は、保育園雄一の医療資格保持者であるため様々な場面で頼りにされることが多いです。

医療の知識は看護師の方しか持っていないので、予防に関する情報提供や園児の体調管理などの場面でとても頼りにされるためやりがいを感じれます。

病院には看護師が多く当たり前の知識だったものが、保育園の人達には当たり前ではなく初めて学べることでもあるので、積極的に活動していきましょう!

3.保育園看護師の一日の予定

ここでは、保育園看護師の一日のスケジュールの例を挙げてみます。

保育園看護師の一日の予定

A.M8:30 出勤して会議に参加

A.M8:40 園児のバイタルチェックなど

A.M10:00 保育関連業務の補助作業

A.M11:30 昼食

P.M13:30 保健だより作成などの雑務

P.M15:00 おやつタイム

P.M17:30 退勤

保育園看護師の一連の流れは上記のようになります。

一般の看護師に比べると、ほとんどが保育関連業務であり残業も少ない傾向にあります。

4.保育園看護師の悩み

一般の看護師とは違う保育園看護師は、保育園にいるからこその悩みが存在します。

保育園看護師の悩みは、以下の通りになります。

  • 同業者がいないので不安になる
  • 資格を活かせる場所が少ない
  • 保護者の対応が大変

同業者がいないので不安になる

ほとんどの保育園の場合、看護師が所属している人数は一人になります。

病院などの場合は、看護師の人数がかなり多く先輩看護師に相談することも簡単にできましたし、同年代の看護師もいるため不安な時でも同期がいると安心できました。

しかし、保育園看護師の場合は看護師が一人で後は保育士の方となるような構図がほとんどなので、相談することがなかなかできず不安になります。

そのような場合には、転職前の職場の看護師に相談したり、学生時代の友達に相談したりすることで不安を軽減することが可能になります。

資格を活かせる場所が少ない

看護師として保育園に入社しますが、実際の仕事は資格を活かせることが少なくほとんどの場合が保育関連業務の補助や仕事を任されることが多いです。

また、人間関係においても保育士と看護師は全く違う職種なのでお互いの仕事内容を理解してもらわないと、なかなか話が進まないやトラブルが多くなります。

そのため、看護師として保育士に対して主張しすぎると理解してもらえず、保育士から理解してもらえるどころか嫌われてしまう可能性もあります。

そのため、看護師の資格があるので資格を活かして仕事をしたい気持ちもわかりますが、保育園は保育士が主役みたいなものなので、まずは人間関係を構築してから、資格を活かせるかどうか考えるとうまくいく可能性が上がります。

保護者の対応が大変

小児科病棟で働いたことのある看護師なら共感できるかもしれませんが、保護者の対応はやはり大変になります。

様々なクレームを入れてくる保護者の方も一定多数存在しますので注意しましょう。

例えば、子供などが怪我をしてしまった場合などに「ちゃんと仕事してるの?」や子供が熱を出してしまった場合などに迎えを頼むと「仕事中だから無理に決まってるだろ!」などがあります。

このように、理不尽にキレてくる保護者などは必ず存在するので、保育士の方にクレーム対処法を聞いてみたり保護者と信頼関係を築くようにしましょう

5.保育園看護師をおすすめできる人・おすすめできない人

ここからは、保育園看護師をおすすめできる人とおすすめできない人を紹介していきます。

おすすめできる人・おすすめできない人は以下の通りになります。

おすすめできる人

おすすめできる人の特徴は以下の三つです。

  • 子供が大好きで、子供と接する仕事をしたい方
  • 規則正しい生活を送りたい方
  • 看護業務にこだわりがない方

子供が大好きな人は、毎日子供と接することが可能な保育園などはとてもおすすめです。

その他にも、育児などをしたことがある人はその経験を活かすことが出来るので、子供と接する仕事に興味があれば保育園看護師もいいかもしれません。

また、夜勤などがなくカレンダー通りに休日なども進むため、規則正しい生活を送りたい、ワークライフバランスを重視したい人にもおすすめできます。

看護業務もすくないためあまりこだわりがない場合には検討してみる価値があります。

おすすめできない人

おすすめできない人の特徴は以下の三つです。

  • 保育関連業務をやりたくない方
  • 給料を重視している方
  • 看護業務にやりがいを感じている方

看護師の資格を活かしたくて、病院勤務している方には保育園看護師になると看護業務がかなり減るのでおすすめすることが出来ません。

また、病院勤務と比較すると給与の面でも低くなる傾向があるので、お金が欲しい方にはあまりおすすめすることはできません。

6.まとめ

今回は、保育園看護師について特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきました。

実際に少し興味を持った方は、保育士看護師を目指すために転職サイトに登録すると実際の求人を見ることが出来るのでおすすめです。

また、口コミサイトを利用することで保育園看護師で働いたことのある人のリアルな口コミを聞けるので、ぜひ確認しましょう。

おすすめの口コミサイト

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